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本サイト「旅する小説」の目的について

小説

本サイトの目的は、「旅(旅行)」に関する小説を、ジャンルを問わず紹介を紹介することである。ベターに紀行小説・エッセイを取り上げることもあれば、ミステリー、ファンタジー、SF、ライトノベルなども幅広く紹介していければと思っている。

旅小説について

「旅」が描写されている小説・エッセイのことを、ここでは「旅小説」と呼んでいる。

わたし自身、旅が好きな人間だ。基本的には旅小説を紹介していくつもりだが、時には、わたしが経験した旅そのものの話をすることもあるかもしれない。

旅をしようと思ったきっかけは、高校生時代だ。その時はすっかり本の虫という感じで、哲学書から漫画に到るまで読み漁っていた。

パウロ・コエーリョの『アルケミスト』を読了して余韻に浸っているとき、ふと、『アルケミスト』の少年サンチャゴのように、もっと広い世界を知りたいと思い、それを叶えてくれるかもしれない旅に興味を覚えた。

大学生になって旅を始めた。最初は国内だったが、海外に飛び出すことになった。

海外旅行をするようになってから、わたしは生来、旅行好きな気質かもしれないと思った。そして、旅行先を決めるのに間接的な影響を及ぼしているのが小説だった。

マーク・トゥエインをじっくり読んだときにはアメリカへ行ったし、中国に行ったのも『三体』シリーズで中国SFの面白さに気づいてからかもしれない。K文学を読んだ後には韓国に行った。

カナダ、ハワイ、ドイツ、イタリア、フランス、オーストリア、オランダ、中国、香港、台湾……我ながら色んなところを巡ったなと思う。けれども、もっといろんな国に行ってみたいと思っている。

旅小説の魅力

日常のしがらみにとらわれていると、ふとした瞬間には旅に出たくなる。

新型コロナウイルスが瞬く間に流行りだしてからは、その閉塞感はますます強くなった。2022年になってもなお、国内旅行もままならないような状況が続いている。

不要不急の外出がしづらくなり、「旅をしたい」という思いがなおさら強くなった。「旅行もそろそろ解禁かな」というムードは漂っているが、感染症のリスクを考えると余談を許さない。

旅に出たい。

そんな心の乾きを癒してくれたのは、小説だった。

小説はいつでもわたしのそばにあった。活字に目を通していくうちに、いつの間にか小説の世界観に引き込まれていき、読み終えた頃には旅をし終えたような充足感にも似た余韻に浸ることができた。

そういう、心を満たすお手伝いができればと思い、旅の小説を紹介していくつもりだ。

珠玉の「旅小説」を読んで、心だけでも旅行気分を味わってほしい。